映画のご紹介!『転校生』って響きに憧れませんでした?

1982年公開の大林宣彦監督作品です。



スポンサーリンク


この映画の原作は、山中恒さんの『おれがあいつであいつがおれで』になります。
原作のタイトルの通り、男の子と女の子の身体が入れ替わってしまう事で起こる色々な出来事、その2人の心理描写が映画の土台です。
僕は、原作は読んでいないので、あくまでも映画の紹介です!

この作品は、後に“尾道3部作”と呼ばれる大林監督の3つの作品の中で一番最初に制作されたものです。
監督の出身地でもある、広島県の尾道を舞台とした作品で、僕なんかは「1度は行ってみたい!」土地のひとつですねぇ!
街は綺麗だし、海も綺麗で、釣りが好きな僕には夢のような場所です(笑)


ストーリー


中学生3年生の“斎藤一夫”が通う学校へ、一人の女の子が転校して来ます。
名前を“斎藤一美”といい、転校初日のクラスでの挨拶時に幼稚園でクラスメートだった“一夫”の存在に気付きます。
最初、“一夫”はとぼけていましたが、当時“一夫”がおねしょをしたエピソードをみんなの前でバラされて余計に知らない振りをします。

下校時も付きまとう“一美”を振り切ろうとする“一夫”。
ある神社で、しつこい“一美”を脅かそうと、落ちていた空き缶を後ろから“一夫”が蹴ります。
よけた“一美”が、よろけて階段を落ちそうになったところを「危ない!」と“一夫が”助けようとしますが、2人は一緒に階段を転げ落ちてしまいます。

気が付いた“一夫”が帰宅して鏡を見ると違う自分がいました。
“一夫”が“一美”になっていたのです。
“一美”になった“一夫”は、自分の胸と股間を触り、無いはずの物が有り有るはずの物が無い事を確認します。

では、本当の自分は何処に!?
“一夫”は急いで“一美”の自宅へ行きます。
すると、家の前でうずくまり号泣するじぶんが・・・
“一美”は“一夫”になっていたのです。
ここで2人は身体が入れ替わったことを認識します。

“一夫”が“一美”で“一美”が“一夫”で・・・
取り合えず、それぞれの家で生活を始めるのですが、男の子と女の子では毎日の習慣が全く違います。
お互いに思春期の男女の身体の違いに戸惑い、いつか元に戻れる事を信じていたところに、“一夫”の父の横浜への転勤が決まります。

“一夫”の家は引っ越す事になりました。
“一美”は“一夫”として生きて行くかもしれない事を覚悟し始めると共に、「死にたい」とも漏らします・・・
2人の身体は元に戻るのか、それともこのまま・・・


以上が、大まかなストーリーとなる訳ですが、この映画の重要なキーワードに“思春期の男女”というのが有ります。
男の子も女の子も、ちょうど身体に変化が出てくる時期です。

作中にもお互いに戸惑うシーンも有りますし、作品のひとつのテーマでもあると思います。
そして、入れ替わって生活する事になり、お互いがお互いを理解し始める事で、互いにいたわる気持ちが芽生えてきます。

身体が入れ替わる場所が、神社で有る事もポイントかなぁと勝手には思って居るのですが、神様の悪戯みたいな(笑)
映画全体を通して、尾道の風景もあってか、ゆっくりと時間が進むように感じます。
それが、異性を意識するようになった時期に起った、この現象を表現する上でとても良い味付けになっています。
心理描写が凄く繊細で、早過ぎないテンポが良かったですね。

個人的に印象的なシーンは、映画の最後、エンドロール直前のシーンで“一美”がスキップをして去っていくシーンです。
「あんなに泣いてたじゃん!Σ( ̄□ ̄|||)」って感じのシーンです(笑)

この映画の描写は、現代では多分無理な気がします。
小林聡美さんは大変だったろうなぁ・・・(^^;)

僕、自分が好きな映画しかブログに書かないので、どの映画も絶賛してる感じになってしまいますが(^^;)
本当に良い映画なので、まだ見た事が無い方も是非見てみて下さい!!!(^^)

追記
俳優さんの名前を書いていませんでした(^^;)
斎藤 一夫 ・・・尾美 としのりさん
斎藤 一美 ・・・小林 聡美さん
です!

スポンサーリンク
関連記事
関連記事

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です