映画のご紹介!『The Mist(ミスト)』最後の15分が・・・

スティーブン・キング原作のアメリカ映画です。



スポンサーリンク

スティーブンキングの「霧」を原作とした映画です。
カテゴリー的にはホラー映画になるのかな?
とは言っても、単なるホラーとは違います。
そして、映画のエンディングの喪失感というか、「えぇ~・・・そう来たかぁ~・・・」的な後味の悪さは、ブラット・ピット主演の映画“セブン”に匹敵する内容です。

でも、このエンディングは「良く考え付いたなぁ~」と唸ってしまう程の出来な事も間違い有りません。
僕は、原作の小説は読んでいないので知らないのですが、実はこの映画のエンディング、スティーブン・キングの“霧”とは違うそうです。
監督を務めたフランク・ダラボン氏が考え付いて、原作者のスティーブン・キングが悔しがったとの逸話も有ります。


 ストーリー


ある夜に激しい嵐が街を襲います。
翌朝、嵐により自宅のあちこちが損傷を受けた事を確認した主人公のデヴィッドが、補強品の購入の為に息子と隣人の弁護士を車に乗せスーパーマーケットへ出かけます。
スーパーマーケットは人でごった返し、皆同じ状況な事が伺えます。

買い物をしていると、外ではパトカー等のサイレンが鳴り響き、ただならぬ様子に不安がよぎる中、鼻血を出した男がスーパーマーケットへ飛び込んできて、「霧の中に何かが居る!」と訴えます。
外を見ると、徐々に霧が立ち込め、みるみる内に霧に覆われた街は5メートル先も見えない程の濃霧となります。
スーパーから外へ出た客の悲鳴が鳴り響き、皆がスーパーの鍵を閉めます。
突然地震の様な揺れが店を襲い、店内にごった返した客達はそれぞれに不安を口にし、根拠の無いデマを口にする者もいます。

スーパーに留まる事にしたデヴィッドは、子供に毛布を用意するために裏の倉庫へ行きます。
発電機から煙が出ているのを見つけたデヴィッドが発電機の電源を落としますが、当然店内は暗くなります。
デヴィッドがライトを照らし、倉庫を探っている時にシャッターの外に気配を感じます。
店内が暗くなった事で、発電機を直す為にシャッターを開けて外へ出ようとする一派が出ますが、「外に何かがいる」とデヴィッドは強く引き止めます。

そんな言葉を信じない若い店員が、デヴィッドの忠告を無視してシャッターを開けた瞬間、
店員の足へ触手の様な物が巻き付いて外へ引きずり出してしまいます。
尚も触手はシャッターから入ってこようとしますが、デヴィッドと親しい店員の1人がナタで触手を切り、辛うじてシャッターを閉める事が出来ます。

そんな出来事の中、夜を迎える事になり人々の恐怖はピークへと向かいます。
電気が使えないので、スーパーマーケット店内にある物で明かりの用意をします。
すると、明かりを求めてどこからともなく虫が集まってきました。
ところが、その虫は今まで見たことも無い大きさの上に、その虫を捕食する為と思われる奇妙な形をした鳥まで飛来してスーパーマーケットのガラスを割り侵入、人間をも襲いだしました。

数人の犠牲者を出しながらも朝を迎えますが、スーパーマーケットという小さな閉鎖された空間の中で、人々の恐怖と不安はピークを迎えつつ有りました。
何とか現状を打開するために動く事を考えるデヴィッド派の数人以外は、「神の怒りに触れたからだ」と主張してきた狂信的な女に人々の心は傾いて行きます。
この狂信的な女、町では有名な変わり者だった筈なのですが、皆の理解を超える出来事の連続の中で、“神”を唱える救世主のようになっていきます。
神の使いの様に崇められてしまった女、その言動は“神のお告げ”とみなされ、人々はどんどん残酷になっていきます。

スーパーマーケットの外は、霧の中はどうなっているのか?
何故こんな事態になってしまったのか?
デヴィッドを始め、スーパーマーケットに残された人々の選択肢は?
そして、衝撃の結末へ・・・(なんかベタな終わり方で締めてしまった・・・( ̄▽ ̄;))

この映画は、確かにホラー映画の側面も有るのかも知れませんが、その本質は人の心の動きに有ると思います。
自分の経験の中で得た知識を超える出来事に出会った時、人はどんな行動に出るのかを描いた作品と感じました。

謎の生物に襲われるシーン等のちょっとショッキングなシーンも有るので、苦手な方もいると思うのですが、それが大丈夫な方にはお勧めできる映画です!
但し、見終わった後に爽快感は有りませんので、その辺は皆さんのご判断でお願い致します(笑)

スポンサーリンク
関連記事
関連記事

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です