フィンランド制作のアニメーション映画です。
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2015年に公開の、本国フィンランドで初めて制作されたムーミンのアニメーション映画です!
この映画は、本国フィンランドで初というのがミソですね!
日本では“ムーミン谷の彗星”が映画化され、ムーミントロールとフローレンの出会いも描かれています。
日本制作の作品とフィンランド制作の作品では、日本制作の方が子供向けに作られている感じを受けます。
端的に言うと、カワイイ感じに作られています。
しかし、今回ご紹介するフィンランド作品は、各所に風刺が散りばめられる等、より原作の世界観に近い気がします。
ストーリー
前半は、ムーミン達のムーミン谷での自由な生活が描かれており、なかには難破船から色々と持ってきてしまう姿や、ちびのミィとの出会いも描かれています。
そんなある時、フローレンの一言が発端となり、ムーミン一家とフローレンとミィの5人で南の海のリゾート地“リビエラ”にバカンスへ行く事になります。
あっ!
あとシャドウも居るから、6人か。
そもそも、“車に乗らないお金を持たない争いをしない”のがムーミンですから、お金持ちが集う南の海のリゾート地なんて一番無縁な筈なんです(笑)
ところが、リビエラに着いて初めて見る世界に、ムーミンパパとフローレンは次第に心が奪われて行きます。
特にフローレンの暴走は必見で、「さすが女子!」と唸ってしまう程のしたたかさを発揮します!
そしてそして・・・
フローレンのビキニ姿!
は、三度の食事の一回を抜いてでも見るべき驚愕のセクシーさです!!!
日本でよく見るムーミンは、平和なムーミン谷での平和なエピソードが多いですけれど、この映画では物欲にまみれたムーミン一家が描かれていたりして興味深いです。
ただ、同じ物欲でも純粋な物欲と言うか、そこに嫌悪感みたいなものは抱きません。
そこはやはりムーミンですね(笑)
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リビエラというリゾート地は、全てにお金が必要なお金持ちが集まる所です。
なにをやるにも料金が発生します。
作中に、ムーミンママがビーチのチェアーに腰掛けると監視員がやってきて有料だと言うシーンが有ります。
「買うわけじゃないわ」と言うムーミンママに対して「ここでは日光浴をするのも日陰に座るのも有料です」と監視員が答えます。
ムーミン谷の自然の中でお金を必要としない生活をしている、特にムーミンママにはリビエラでの不自然な生活が窮屈で仕方がなくなります。
反対にリビエラに順応しまくって、それを力一杯満喫しているフローレンとの対比も面白いです(笑)
しかし、そんな生活にも飽きてくるし、やっぱりムーミン谷の自然や自由な生活が自分達には合っている事に気付いたムーミン一家は、ムーミン谷へ帰ることを決心します。
はたして、ムーミン達は無事にムーミン谷へ帰れるのでしょうか!
ムーミンの作中には、沢山の風刺が盛り込まれています。
これは作者のトーベ・ヤンソンの体験を基にしている事も多いそうで、先程のビーチでのチェアーの話しも、実はトーベが子供時代にフランスの避暑地へ行った時のエピソードだそうです。
もともとお金を必要としない、もっと言うと、お金の概念を持たない人達がお金の流通で成り立つ社会へやって来たとしたら、その人達の行動はおそらく非常識となるのだと思います。
なにしろ、勝手に色々持って行ってしまうし、勝手に色々作ってしまいますから(笑)
でも、ムーミン一家の人達(人達?)は単純に純粋なだけなんです!
多分・・・(^^;)
この作品のもう一つの特徴は、原画にCG等を使っていない、手作業で作っている事です。
日本の作画とは明らかに違う、北欧独特の作風となっています。
それも含めて、良かったら見てみて下さいね!
では!