小さな恋のメロディって知ってますか?
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日本では、あまりにも有名なイギリス映画です。
1971年公開のこの作品は、僕もリアルタイムで見た訳では無くて、随分後に観た事になります。
よく覚えていないんですが、多分35年位前かな?
この映画は、学校での描写等が、普通の“気遣いが良くされた映画”よりも等身大に描かれているように感じます。
ですから、イギリスの風俗や文化を良く知っていた方が、多分、より的確に理解できると思います。
でも、イギリス文化をそんなに知らない僕が紹介するので、よく知っている方が読んだら「違う!違う!」って思うかも知れませんが・・・
許して下さい!(ノД`)・゜・。
この作品のテーマですが、個人的には“下品な大人対純粋な子供達”と感じています。
“純粋”って言うと綺麗に聞こえますが、悪意が無いだけにタチが悪いとも言えます(笑)
子供の“純粋”って、欲望のままに動く事だと思います!
欲望って言ってもいやらしい意味では無いですよ・・・(^^;)
さて、本題です。
ストーリー
公立の学校へ通う11歳の少年“ダニエル”と“オーンショー”の2人は、BB(少年団)で出会います。
ダニエルの母親が、お迎えの為に待っていると「帰り道が同じ方向」のオーンショーが、ダニエルと一緒に車に乗ってきますが、そのだらしない服装にあまりいい顔をしません。
同じ学校に通う2人ですが、中流家庭のダニエルに比べ、オーンショーの家庭は少し貧しいようです。
学校帰りのある日、ダニエルは数人の生徒達(日本だったら児童が正しいですが)がどこかへ走って行くのを見かけます。
好奇心旺盛なダニエルは、その後を付けていきます。
生徒達は線路脇の廃墟へ行き、ダイナマイトを作りを成功させたい“ダッツ”の試作品を試していました。
ダイナマイトは不発で、ダッツはみんなに馬鹿にされ、落ち込んで帰るのでした。
このシーンは、映画の最後に大きな意味を持つことになります。
ある日、女子達のダンス教室を覗いていたダニエルとオーンショーが女性教師に見つかり、女子達に交じって踊らされます。
その女子達の中の1人に、ダニエルは心を奪われます。
女の子の名前は“メロディ”。
メロディは、自分をチラチラ見るダニエルを少し意識します。
その後もダニエルはメロディに、学食で隣に座って良いか聞いたり、学校で行われたダンスパーティーで一緒に踊ってくれるか聞いたりします。
その素直な行為のひとつひとつにメロディは心を開いてゆきます。
ある授業の時、宿題で出ていた教科書の翻訳が出来なかったダニエルとオーンショーは、放課後に教師の部屋へ来るように言われます。
罰として鞭ふたつとの事。
鞭ふたつ・・・Σ( ̄□ ̄|||)
先にお仕置きを受けて部屋から出てきたオーンショー。
中央が吹き抜けになった校舎の、ひとつ下の階にメロディが立っていました。
何故か不安になるオーンショー。
後からダニエルが泣きながら部屋を出てくると、オーンショーの引き止めにも応じずにダニエルはメロディと2人で行ってしまいます。
自分との友情より、メロディとの恋を優先したダニエルにオーンショーは怒りを覚えます。
2人で、誰も居ない墓地へ来たダニエルとメロディ。
ここでの2人の会話がとても良いです。
メロディ「愛し続ける?」
うなずくダニエル。
メロディ「むりだわ」
ダニエル「愛し続ける。もう1週間愛してるよ!」
二人で微笑みながら1つのリンゴをかじりあいます。
ある日の朝、学校で朝の出欠のの時、ダニエルとメロディの姿が有りません。
2人は学校をサボって、遊園地で遊び、ビーチへ遊びに行きます。
そしてそこで、ある約束をします・・・
翌日、学校で呼び出しを受け欠席した理由を聞かれ、何故そんな事をしたのか聞かれます。
ダニエルは、「僕たち結婚したいんです!」と言いますが、ひどく叱責されてしまいます。
教室へ帰ると、黒板にダニエル達をからかう落書きが・・・
その張本人は、オーンショーでした・・・
ダニエルとオーンショーは殴り合いの喧嘩をしますが、教師に叱られ席に着くとオーンショーが「ダニー。僕が悪かった・・・」とポツリと言います。
翌日、自宅に置手紙を置いて居なくなります。
ダニエルとメロディは結婚式を挙げて駆け落ちをすると・・・
慌てる親と教師達・・・
ここから、あの有名な最後のシーンへと物語は流れていきます・・・
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イギリスには、“労働者階級”というどちらかと言えば下級層の人達が居て、学校というコミュニティの中には色々な層の子供達が居る訳ですが、この映画で描かれている子供達にとって、それは大人達の理屈で自分達には関係ない訳です。
その辺の、子供達の純粋さを描いた作品でもあります。
そして、この作品の中で凄く重要な役割を果たしているのが『ビージーズ』の歌です。
“メロディ・フェア”や“イン・ザ・モーニング”そして“若葉のころ”等は劇中歌としてなくてはならない楽曲となっています。
単純に、『ビージーズ』を語る上でも、この後の“サタデーナイトフィーバー”等に代表される“ディスコミュージック”よりも個人的には好きです!
実際、リアルタイムで『ビージーズ』を聴いていない僕は、後に『ビージーズ』を知った時、“若葉のころ”を歌っているグループと“ステイン・アライブ”を歌って居るのが同じグループとは思いませんでした。
この映画を観たことが無い方。
ビージーズを聴いた事が無い方。
とても良い作品ですので、良かったらご覧ください!
では!