映画のご紹介!『La Boum(ラ・ブーム)』10代のソフィー・マルソーが主演の映画です。

ラ・ブーム。1980年公開のフランス映画です。



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この映画のジャンルは・・・
なんて言って良いのか・・・
答えに困るほど普通の日常を描いた映画です。

フランスでは大ヒットとなり、日本でもそれなりにヒットしました。
当時は、一般家庭での衛星放送受信は無かったので、テレビ放送は地上波オンリーでした。
ラ・ブームの初テレビ放送は“テレビ東京”だったので、多分大ヒット扱いでは無かったと思われます(笑)
記憶違いだったらごめんなさいm(__)m
もひとつ、“テレビ東京”さんにもごめんなさいm(__)m

主演はソフィー・マルソー、フランスの女優さんです。
作品中では、13歳の少女“ヴィック”を演じています。
本当に可愛くて、アイドルって感じです!
今では熟女ですが(笑)


ストーリー


多感な年頃のヴィックの恋愛を中心に、ヴィックを取り巻く大人達の複雑な人間関係を描いています。
少し間違えば、駄作になったかも知れない、「映画では無くてドラマで良いんじゃない?」と言われそうな作品です。
実際言っている人もいました(笑)

でも、ちゃんと映画になっていて、今でも大好きな映画のひとつです。
この映画は2つの視点から見る事が出来ると思っています。

ひとつはヴィックから見た視点。
多感な年齢で、恋愛に憧れを持った普通の女の子です。
ソフィー・マルソーもそうですが、劇中で彼女が演じているヴィックは僕より年上でしたが、ほぼ同年代だったので当時は共感出来たりする部分が多かったです。

もうひとつは、親達から見た視点です。
思春期の子供を持つ親の心情が大変上手く描かれていて、特に父親のボーイフレンドに対する反応は日本もフランスも同じだと感じます(笑)

そして、この作品が駄作にならなかった理由のひとつに、母親と父親が一人一人の人間として、その心の動きが上手く描かれている事が重要だと思います。

母親のフランソワーズは、漫画家としての成功をするために出版社等へ売り込みに歩いたりする一人の独立した女性であり、勿論母親でも有ります。
父親のフランソワは、歯科医を生業としています。

しかし、一方では浮気もしていて、嘘に嘘を重ねるゲスな父です(笑)
フランソワは罪悪感からか、自らフランソワーズへ打ち明けて謝罪するのですが、どうしても許せないフランソワーズは別居という形を選択します。
当然ヴィックはビックリするのですが・・・

ヴィックはビックリするのですが( ゚Д゚)

今は恋愛の方が大事なようです(笑)
そんな三者の人生模様と家族についてやヴィックの恋愛事情をテンポ良く描いた作品です。
作品名となっている「ラ・ブーム」の意味ですが、「ラ」は英語でいう「ザ」ですね。
で、「ブーム」ですが、映画を観ているとどうやら当時のフランスの若者の文化で、自宅で開くダンスパーティーのようですね。

例えば、男の子が女の子に「今度ウチでブームをやるんだけど来ない?」みたいなことです。
完全に大人排除のようですね(笑)
ブーム中は親にも外出してもらうようで、劇中ではブーム中にこっそりキッチンに居た親に「みんなにみつかったらしらけちゃう!」と子供が言うシーンが有ります。

子供達は、ブーム会場まで親に送り迎えして貰うようなのですが、大人排除のブームですから親としたら当然、中で何が行われているのか心配で仕方がないわけです。

この映画の中に大好き好きなシーンが有ります。
誘われて行ったブームが楽しくないヴィックが、父親に迎えに来て欲しいと電話をします。
会場では、ロックンロールミュージックで踊る同世代達を尻目に迎えを待つヴィック。
会場の片隅でドリンクとスナックを食べていると、突然男の子に後ろからヘッドフォンを掛けられます。

ヘッドフォンからは、リチャード・サンダーソン“Reality”が流れ、皆がロックンロールを踊る中で2人だけがバラードの世界に入るというシーンです。
結構ベタですが、たまらなく好きです(笑)

この、リチャード・サンダーソンの“Reality”ですが、邦題が“愛のファンタジー”といいます。
この曲、大好きなんです。
良かったら聴いてみて下さい!

映画も、年代によって見方が変わるような、色々な側面のある作品ですから是非!
先程、文中でヴィックと「同年代だったので共感出来る部分も多かった」と書きましたが、今は「若い娘がそんな事やっちゃだめ( ゚Д゚)」等と親目線で見てしまいます(笑)

最後に余談ですが、母親役のブリジット・フォッセーは、映画「禁じられた遊び」の女の子役の役者さんです!
フランスでも子役からやっている方はいるんですね!
では!

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